
問題です。



急にどうしたの⁉



ニューヨークで、明太子を売ろうと思います。
ニューヨークでは、生の魚の卵を食べる習慣がなく、むしろ気持ち悪いものととらえられています。
どうしたらニューヨークで明太子を広めることができるでしょうか?
(柿本尚文著『パン屋ではおにぎりを売れ 地味だけど一生役立つ「考える技術」』より引用)
この本がおススメの人



う~ん…。どうすればいいんだろう…。
さぁいかがでしょうか?答えは出ましたか?
実生活のなかでも、この問題のような「課題を解決しなければいけない」場面に出会うこともあると思います。
今日ご紹介する1冊は、
にぴったりな本、
柿本尚文著『パン屋ではおにぎりを売れ 地味だけど一生役立つ「考える技術」』です。
さてさて結論に行く前に、先ほどの答えの発表です。



アメリカ人はフランス料理をリスペクトする傾向にあるので、
「生の魚の卵」という言い方をせず、
「ハカタ スパイシーキャビア」というネーミングで売り出す。
でした!



名前を変えただけ⁉
それだけで結果が変わっちゃうんだね!
先ほどの問題と答えは、実際にニューヨークにある博多料理店が行い、大好評メニューになったそうです。
筆者の柿内さんは「考えるという行為にはとんでもない突破力がある。新しい価値を生み出せる。」と述べています。
そうですよね!見向きもされなかった商品の名前を変えただけで大好評メニューにしてしまうのですから、「考える」の持つパワーの大きさを知ってもらえたのではないでしょうか。
「考える技術」の効能(結論)
こんなにもたくさんの効能があるそうです。まだ「考える技術」をマスターしていない私としては、正直「そこまで言えるか?」という気持ちもありますが、おおむね同意できる結論となっています。
目次
第1章 「考える」について最初に知ってほしい3つのこと
第2章 「考える技術」で未来は変えられる
第3章 「考える技術」を思い通りに使いこなす
第4章 頭の中をクリアにする「思考ノート」のつくり方
第5章 「考える技術」がさらに上がる習慣
本書は5章構成ですが、この記事では”第1章「考える」について最初に知ってほしい3つのこと”についてみていきます。他の章では「考える技術」を身に付けるための具体的な方法や、「考える技術」同士を掛け合わせてさらに発展させていく方法などが紹介されていました。気になる方はぜひ手に取って読んでみてくださいね(*^^*)
『パン屋ではおにぎりを売れ 地味だけど一生役立つ「考える技術」』


第1章 「考える」について最初に知ってほしい3つのこと
考える=「広げること」+「深めること」
人口減少問題を考えるときも、商店街の活性化を考えるときも、基本は「広げる」と「深める」で考えます。
「広げる」=可能性を考えていくこと
「深める」=本質的価値を考えていくこと
手帳を例に考えてみましょう。「手帳」の持つ価値とは何でしょうか?「スケジュールを管理するもの」?いいえ、違います。手帳を持ったことがある人であればわかると思いますが、スケジュール以外のことも書き込みませんか?その日の小さな出来事だったり、その日の気分だったり、ダイエット記録を兼ねるかもしれませんね。
つまり「手帳」はただの「スケジュールを管理するもの」ではなく「一人一人の人生が書かれているLIFEBOOK」なのです。
これが「深める」=「本質的価値を考えていくこと」です。
次に「広げる」ですが、手帳にはカバーをつけますよね?そのカバーにもさまざまなバリエーションが存在します。そこにバリエーションを持たせることでひとり一人が自分らしい手帳を作れるような「広がり」が生まれます。
さらに、ひとり一人がオリジナルの手帳を作り上げることができるということは、その手帳の「使い方事例」を紹介しあうイベントを打つことができます。
これが「広げる」=可能性を考えていくことです。
具体的な「広げる方法」「深める方法」については第3章で解説されています。


「考える」と「思う」はまったくの別物
「思う」=頭に浮かんでくる、感じること。英語でいう”feel”
「考える」=目的のために意識的に思考すること。
「思う」と「考える」はちょっと違います。
「好きな人のことを考えていた」というのは「あの人は今なにやってるかな?」とか「こないだのデート楽しかったな」と考えることをいいますが、これは本書では「思う」です。
この違い、すごく納得しませんか?「考える」はただ頭の中に湧き出てくるものを感じる行為ではなく、目的のために「思考」に注意を向けることなのですね。


考えるには「論理的に考える」と「非論理的に考える」がある
この3つ目が個人的にとても重要だと思いました。「考える」をマスターするためには、「論理的に考える力」と「非論理的に考える力」が必要です。「論理的に考える」とは、
「論理的に考える」=「夜道が暗くて怖いから、明るい道を選んで帰ろう」
という考え方ですね。ですが、この「論理的に考える」だけでは解決できない問題があります。たとえば、
「まったく新しい商品を生み出す」
場合です。
「論理的に考える」とき、これまでの傾向や実績、市場調査といったデータをエビデンスに「考えて」いきます。しかし、過去のデータから考えていくということは新しい発想が生まれません。その結果、独自性のないものになってしまいます。
今までにない商品を生み出すためには、これからの未来がどうなっていくのか「考える」必要があります。未来は誰にもわかりませんから論理的に考えるだけでは答えが導き出せないことがあります。そこで、
「非論理的に考える」=直感や思い、遊び心など、非論理的なところからはじめる思考法
が必要となってきます。
データをもとに作られた商品に、直感や思いといった要素を加えることで思わぬ良い効果が生まれることがあります。本書では「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」を例に解説されています。
あの話題になった「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」の誕生秘話も知ることができますよ!
また、非論理的に考えるための練習には、木村尚善著『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門:あさひ出版』という書籍もおすすめです!あわせて読んでみてはいかがでしょうか?マンガ版もあります。


第1章の結論
まとめ
今回の記事では柿本尚文さんの書かれた『パン屋ではおにぎりを売れ 地味だけど一生役立つ「考える技術」』をご紹介しました。
本書の結論(「考える技術」の効能)は、
本書の構成は、
第1章 「考える」について最初に知ってほしい3つのこと
第2章 「考える技術」で未来は変えられる
第3章 「考える技術」を思い通りに使いこなす
第4章 頭の中をクリアにする「思考ノート」のつくり方
第5章 「考える技術」がさらに上がる習慣
であり、今回の記事では第1章についてご紹介しました。
第1章の結論は、
でしたね。
本書は、
にぴったりの本だと思いますので、ご興味のある方はぜひお手にとって読んでみてくださいね(*^^*)では!
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