赤ちゃんの生後1年を記念して一升餅を背負わせる行事を行うと思いますが、沖縄では一升餅はやりません。
ではどんなことをするのか。それは「タンカーユーエー」です。
この記事では沖縄版一升餅「タンカーユーエー」についてご紹介します。
沖縄版一升餅「タンカーユーエー」とは?何をするの?

「タンカーユーエー」とは、我が子の健やかな成長を願って1歳になったタイミングで行う儀式です。
多くは1歳の誕生日にやることが多いですが、沖縄県はできちゃった婚が全国一多い県(驚愕の42.4%)ですので、結婚披露宴の時にやる人もいます。たまの友人にもいました。
タンカーユーエーでは一般的に、本、筆(筆記用具)、はさみ、赤飯(白米)、そろばん(電卓)、お金の6つを用意します。この6つのうちはじめに手に取ったものによって将来を占います。
あとは両親の願いに添ってボール(丈夫な子に育つ)や楽器(音楽の才能がある)を置いたりします。厳密なきまりがないのが、なんとも沖縄らしいですね。
儀式の方法ですが、6つの小物を横一列に並べ、1mほど離れたところから赤ちゃんを座らせ、6つの小物側から呼びかけます。
そして、呼びかけに応じてくれた赤ちゃんが6つの小物のなかから、はじめにどれを取るかをみんなで見守ります。
「タンカーユーエー」で選んだものが意味すること

赤ちゃんがはじめに選んだものによって将来を占いますが、それぞれの小物の意味は、
となっています。
たま家の娘ちゃんはお金を取りました。ほっと一安心。お金に困ってほしくないですからね。
タンカーユーエーで準備するものは?
自宅でタンカーユーエーをやる場合は本、筆(筆記用具)、はさみ、赤飯(白米)、そろばん(電卓)、お金の6つ以外にケーキやごちそうも準備することが多いです。
1歳のお誕生日と併せてやることが多いので、タンカーユーエーの儀式→お誕生日パーティーの流れですね。
赤ちゃんが選んだ小物について「学者になりそうな顔してるよね~」とか「お金持ちすぎて変な男にダマされたらどうしよう」とか親戚同士、家族同士で会話に花が咲きます。
タンカーユーエーはどこでやるの?
儀式を行う場所は自宅・ホテルなどの式場・レストランの個室などがあります。
たま家は自宅で行いましたが、このようなプランも販売されています。

タンカーユーエーは世界で行われている
タンカーユーエーは沖縄だけの風習ではありませんでした。驚き!
韓国
「トルジャビ」という名前で行われ、朝鮮時代の文献にも記録があります。
ペン、紙幣、ナツメ、糸、が置かれ、最近ではおもちゃの聴診器やマイクなども置かれます。
ブルガリア共和国
「プロシュタパルニック」という名前で行われ、やはりタンカーユーエーと似ています。
「赤ちゃんが完全に歩き出す前に人生の道を占う」ということで、小さな毛布の上に、赤ちゃんを中心に円形に仕事を表す様々な道具を並べます。
そして赤ちゃんが自分で毛布から出た時に手にしていた道具が大人になったときの仕事をあらわします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
沖縄版一升餅「タンカーユーエー」についてでした。
我が子の健やかな成長を願い、家族が、親戚一同が、赤ちゃんの一挙手一投足に歓声をあげたり、応援したりしている場面はとても温かく、ますます沖縄が好きになりました。
あなたの地域ではどのような儀式を行いますか?
場所が違っても、親が子を想う気持ちは変わらないですよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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